数学科情報
数学科概要

数学科では、数学を通して論理的に考え議論をする方法を学びます。
1年生では、線形代数学、微分積分学において、基礎的事項を修得します。また、現代数学演習では少人数の演習で発表の方法を学びます。
2年生では、線形代数学、微分積分学に加え、群論、集合と位相、曲面論、微分方程式論等を学びます。
3年生では、代数学、幾何学、解析学のそれぞれの分野の基礎となる科目を履修します。この段階で、自分の専門分野を考えます。
4年生では、代数学、幾何学、解析学、それぞれの分野において、現代数学のトピックに関する授業が展開されます。また、学外の研究者による集中講義も行われます。4年生の講義は、大学院生と共通です。
4年生の卒業研究では研究室に所属し、専門書を読みます。定義から初め、理論を構築し、定理に至る議論を詳細に行います。そこで、数学の美しさや剛健さを体験することが出来、自分の中に数学の世界が構築されることが体験できると思います。
大学院に進学し、2年間の博士前期課程(修士課程)に進むと、より進んだ文献や論文を読み、いよいよ研究が始まります。数学を学ぶ上での最高の楽しみは研究といえると思います。是非大学院に進んでその楽しみを味わって頂きたいと思います。
理工学研究科では6年一貫教育を行っています。これは、学部4年間と修士2年間をトータルで考え、教育を行うものです。是非、その仕組みを活用し、数学を存分に味わって頂ければと思います。
3年間の博士後期課程(博士課程)では、一人一人が自立した数学の研究者として研究を行います。
埼玉大学理学部数学科、埼玉大学大学院理工学研究科数学プログラムでは、それぞれの研究室に所属する学生は多くなく、きめ細やかな指導が行える環境となっています。
数学科で学ぶことにより得られる、論理的に考える能力、困難な事柄を解きほぐし解決する能力は、社会においても重要です。数学科の卒業生は、数学の研究者になる以外にも、中学校、高等学校の教諭、企業、公務員への就職など、幅広く活躍しています。
数学科沿革
1949年 | 埼玉大学文理学部理学科数学専攻創立 |
1965年 | 埼玉大学理工学部数学科に改組 |
1969年 | 埼玉大学理学専攻科数学専攻(将来の大学院)設置 |
1976年 | 埼玉大学埼玉大学理工学部数学科を理学部数学科に改組 |
1978年 | 埼玉大学理学専攻科数学専攻廃止 |
1989年 | 埼玉大学大学院理学研究科と工学研究科が理工学研究科として統合 |
1994年 | 埼玉大学大学院理工学研究科博士後期課程改組 |
1995年 | 学設置基準の大綱化による埼玉大学教養部廃止に伴い、理学部数学科改組 |
1998年 | 埼玉大学大学院理工学研究科 |
2004年 | 国立大学の国立大学法人化 |
2006年 | 埼玉大学大学院理工学研究科部局化 |
2009年 | 創立60周年 |
2019年 | 創立70周年 |
2022年 | 埼玉大学大学院理工学研究科博士前期課程改組 |